立て続けに2本の観ました。『HANA-BI』と『BROTHER』。
どちらかというとバイオレンス系の映画は苦手な方で、いままで北野映画はあまり見ていませんでした。
今回なぜ観たかというと『HANA-BI』 を 『菊次郎の夏』と勘違いしていたというおおボケぶりで、「ちゃららららんららん♪」がこないなーと思いながら、結局最後まで観て、ついでに『BROTHER』も観たと。(そして結局『菊次郎』は観ず 笑)
で簡単な感想ですが、破滅に向かいながらも散り際が潔いところはかっこいいとは思うんですが、一方でバイオレンスな部分は恐いし、理解できないな~というのもありました。
映画の中でさえ、なかなか直視できない、こういう世界が現実にありうるのだと思うと、不安になるというか。
で、この本を読んでみました。
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暴力はいけないことだと誰もがいうけれど 萱野 稔人 著 河出書房新社 2010.2
『みな、暴力はいけないというのになぜ暴力はなくならないのか。そんな疑問から見えてくる国家、社会の本質と正しいつきあい方。善意だけでは渡っていけ世界の本当の姿教えます。 』
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結論から言うと、「暴力」を良し悪しで判断すると思考停止になってしまう、今の社会では秩序を維持するためには暴力(国家権力)がどうしても必要なので、まずはその事実を認めることから始めよう、ということみたいです。
力(暴力)そのものが悪いのではなく、使い方次第で印象や評価が変わるということですね。
そういえば、科学技術コミュニケーションを一時期学んでいた時に、「科学」そのものが悪いのではなく、「科学」を悪用する人間が悪いんだ、みたいなことを読んだのを思い出しました。
力が悪用されたときにどうすれば良いのか、今後自分なりに考えていきたいと思います。
原発の問題も力の問題と科学の問題が複雑に絡んでいそうです。大多数の人は同じ方向を目指していると思うのですが・・・。
よりみちパンセもそうですが、この「14歳の世渡術」のシリーズも様々なテーマを分かりやすく解説し、興味を掘り起こす良書だと思います。
「中学生以上、大人まで」、おすすめです。
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